【妊活】精液検査の内容はシンプル。怖がる必要はありません【男性の体験談】

人工授精や体外受精にステップアップすると、必ず精液検査が必要になります。精液検査が、どのように実施されるかわからず、不安になっている男性は多いはず。

そこで今回は、私が受けてきた「精液検査」について、詳しく解説していきます。

妊活の一環?精液検査って何をするの

精液検査の内容はいたってシンプルです。

  1. 採精室で精子を出す
  2. カップに入れて窓口に持っていく
  3. 検査結果を待つ

以上です。簡単ですよね。何も怖がることはありません。
精液検査の内容はこれだけなのですから。

特に注射を打つとか、注射で精子を取られる、なんて怖いことはありません。

ただし、採血はあります。
女性はクリニックに行くたびに採血をしています。これは我慢しましょう。

唯一怖いのは『検査結果を聞く』という一点のみ。

ここは覚悟を決めて受け止めるしかありませんし、
もし問題があるのならば、改善へ取り組めます。

持ち物検査はなし

とくに細かい決まりはなく、採精室に持ち込みがダメなものなどは説明されませんでした。
カバンの持ち込みもOKなので、何か欠かせないものがあるのでしたら、こっそりと持ち込むことも可能です。

具体的な流れ

私のクリニックでは、順番になると待合室モニターに番号が表示されるので、表示されたら採精室へ移動します。

採精室の横にある、専用の窓口にて受付をします。
受付は「培養士さん」がしてくれます。培養士さんは、女性でした。特に気にはなりません。

間違いがないように、受付番号・氏名・生年月日を問われます。
その後、細かな説明を受け、道具一式を渡されます。

  • 採精用カップ
  • TV用リモコン
  • 成人DVD数枚

上記を受け取り、指定された採精室へ移動します。
採精室の中には、成人向け雑誌も数冊置かれています。

テレビ、ソファ、洗面台、ティッシュなどが用意されています。
防音、完全密室となっているので安心して採精に臨めます。

精液検査が恥ずかしいという思考は無駄

クリニックに来ている患者様は、みんな不妊治療をしている人たちです。
周囲を気にして、精液検査に望む方が逆に目立ちます。

初めての精液検査での実体験

私も、実は…初めての検査はドキドキしました。
番号が表示され、採精室へ向かうときは、あえて裏の方を歩いたり、、。

ですが、正直誰も気には止めていません。
不妊治療で精液検査をすることは、当たり前なのですから。

恥ずかしいという無駄な思考は捨てること

初めのうちは、私も下記のようなことを思っていました。

  • 採精室で時間がかかりすぎたら気まずい…
  • 逆に早く戻りすぎても気まずい…

ですが、誰も私が採精室へ行ったことなんて覚えていません。

不妊治療の現場で、恥ずかしいという無駄な思考は捨てましょう。
周囲の目を気にするだけ無駄です。もちろん、他の人をキョロキョロ観察することもやめましょうね。

意外と多い男性不妊

不妊の原因は、女性にあると思われがちですが、実は男性不妊の割合も非常に多いです。

引用:https://menshealth-md.com/male-infertility/

WHO(世界保健機関)の不妊症原因調査では、約50%の割合で男性にも原因があるという調査結果が出ています。

妊活に取り組む夫婦は、必ず精液検査も受けた方がいいです。
精子の状態が悪いにも関わらず、精液検査をしないで1年間などの期間を使っていては、時間が非常に勿体無いです。

30代後半の妊娠率は約30%

年齢を重ねるにつれ、妊娠する確率は減っていきます。上がることはないでしょう。
ですので、妊活はテンポよくステップアップしていくことも大切だったりします。

例えば、タイミング法にこだわって1年や2年かけるのだったら、クリニックで検査をうけたり、人工授精や体外受精などへステップアップすることも考慮しておきましょう。

妊活で男性が気をつけるべきこと


男性は、自分に原因があると思わないためか、妊活中でもあまり生活習慣を見直そうとは考えません。

下記の項目に心当たりがあるならば、少しずつ改善するよう心がけましょう。

注意すべき生活習慣
  1. 運動不足
  2. 1日3食、バランスのとれた食事
  3. 1日7時間の睡眠時間と就寝時間の見直し
  4. 長風呂をしない。精巣を温めすぎない
  5. 深酒しない、飲みすぎない
  6. 禁煙する。タバコを吸わない
  7. 禁欲しない。精子は溜めすぎない

努力せずに結果は得られません。
今だけでいいです。少し我慢したり、改善に取り組んでみてはいかがでしょうか。

私の精液検査【実体験】


上記のとおり、成績は最悪でした。
ですが、生活習慣の改善に取り組み、妊娠することができました

ですので、もし精液検査の結果が悪くても諦める必要はありません。
改善すべき項目に全力で取り組むことで、必ず良い結果は訪れます。

妊活は夫婦で二人三脚

妊活は、夫婦の協力がなければ成り立ちません。
お互いが努力をしあうことで、妊娠に近づけます。

生活習慣を見直し、改善する努力もしましょう。

男性は必ず精液検査を受けるべき

中国の研究者たちの調査結果によれば、

現在、妊娠を心待ちにしている夫婦の10~15%ほどが不妊症と診断されており、その半数以上が、男性側に原因があるとされています。生活習慣が悪く、全く運動せずに暮らしている男性は、精子の濃度や精子の総数が低下しているという報告が上がってきています。

また、エルサレム・ヘブライ大学の疫学者Hagai Levine博士は、このように警告もしています。

40歳未満の男性の精子数が著しく半減しているということを報告(精子濃度で53%減少、総精子数で60%減少)。
このままの水準で、精子数が減少し続ければ、人間は絶滅する可能性がある。

上記のとおりでして、不妊の原因の半数は男性側にあるという調査報告が出てきています。

妻に任せっきりの妊活では、絶対にうまくいきません。
男性も、必ず検査を受けるようにしましょう。

まずは、検査結果を知ることが大切

これまで説明したとおり、精液検査の内容に恐れる項目はありません。
むしろ、自身の精子の状態を知らないまま妊活に取り組む方が怖いことです。

少しでも妊活で悩んでいる方がいるのでしたら、まずは検査を受けることから始めてみましょう。